こんにちわー!K-5です♪(。・ω・)ノ
今回はBAKU-Danの語り部の爺さまに聞いた、BAKU-Danに伝わる物語を書き記したいと思います!
いや...もうね...
聞きながらむせび泣きましたよ...
BAKU-Danにこんな悲しくも美しい秘話があったなんて...
爆弾秘話ヒス○リア ですよ(*ノД`*)
それでは、少し長くなりますが、爺さまから聞いた伝承の物語、どうぞお付き合いください。
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むかーしむかし...
ばくだん村に「とっし伊衛門」と「夏之介」という、若いサバイバルゲーマーがおった。
この二人、一番屋という武器屋で初めて会い、すぐに意気投合したというほど、たいそう仲の良い二人じゃった。
そうじゃな、まるで若い夫婦のように、きゃっきゃうふふとじゃれおうてなあ。
そして二人とも村の人気者でのう。
夏之介は村一番のフラッグゲッターで、老若男女だれもが惚れ惚れするトッププレイヤーじゃ。
一方とっし伊衛門は、いじられキャラでみなから愛されておってのう。
羅院で発言すれば必ず盛り上がる、オイシイ役どころじゃったな。
(...ん?...ああ、まあ、炎上ともいうがな、そこは言い様じゃ。)
二人ともそれぞれで人気者じゃったが...
とっし伊衛門はある思いを、密かに腹に抱えておったのじゃ。
「夏之介はええのう、運動神経が良くて、かっこいいプレイで毎日褒められとる... きっとおなごにもモテモテじゃろうて...
ところがわしは...ちいと体がデカイからって、みんながからかいよる...
バリケからはみ出てるだとか、スリングが食い込んでたら縛られて悦んでおるとか...
挙句、庄屋んとこの娘、おけいの専属バリケになれと...ありゃただのお守でねぇだか!」
夏之介への嫉妬や、村の者たちへの不満を、密かに溜めこんでおったのじゃな。
そんななか、あの日が訪れたのじゃ...
あれは年の暮れ迫る...そう、師走21日のことじゃ。
ばくだん村の侍がいつも腕を磨いておる戦場「大獅子」で、くりすます祭りが行われておった日じゃからな、ようく覚えておる。
くりすます祭りにはの、いつもの具足ではない格好で戦をした者に褒美が与えられる好機がある。
よっていろんな格好の侍が集まるんじゃ。
...ん?...そうじゃ、大獅子の大旦那のご酔狂、こすぷれ祭りじゃ。
そうそう、こんな感じじゃの。
祭りとはいえ、その日も白熱したフラッグ戦が繰り広げられておった。
ばくだん村の組する赤組が圧しておったが、敵陣のフラッグに近づくにつれ、敵の防衛が熾烈を極めてきた。
フラッグ周辺は弾丸が容赦なく飛んでくる、誰もおいそれと近づけん有り様じゃった。
しかし夏之介はいつものようにフラッグを狙うた!
恐れを知らぬ猛き虎のごとく、一団の中から飛び出しおった!
そしてついにフラッグの鍵がその手にかかった!
鍵を開け、木箱の蓋を開き、決着の音を鳴らさんとした、まさにその時じゃ!
夏之介を無残にも敵の弾が貫いたのじゃ...
さすがの夏之介も、あの集中砲火には勝てなんだ、無念じゃて...
しかし戦はまだ決しておらず続行となっておる。
あとは決着の音を鳴らすだけじゃ。
ここで飛び出したのが、あのとっし伊衛門じゃった!
「好機じゃ!これはまたとない好機じゃ!
夏之介が成し得なんだフラッグゲット、今わしがこの手で掴むんじゃああああ!!!」
その気迫の形相に、まだ残っておった敵もひるんだのじゃろう。
とっし伊衛門がついに決着の音を鳴らしおった!!
勝負ここにあり!赤組の勝利じゃ!
赤組衆、そしてばくだん村の侍はみな、とっし伊衛門を称えてのう。
「ようやった!とっし伊衛門!あの夏之介すら敵わなんだことを、よう成し遂げた!」
普段フラッグゲッターのキャラではないだけに、みなとっし伊衛門の快挙に沸きたったんじゃ。
幸い夏之介の傷は急所を外れており、自分の無念を友が晴らしてくれたことを喜んだ。
「とっし伊衛門、さすがわしの友じゃ!」
みなが勝利の喜びに満ちておった、そんななか。
誰かが口にした一言で、様相は一転した。
「しかしのう、これは、夏之介のフラッグゲットをとっし伊衛門が横取りしたことになるんでねえべか?」
一同静まり返った。
みなが考えを巡らせた。
確かに、フラッグゲット相成らず命果てた者に代わり、それに続いてフラッグを手にすることは何も悪くない、称えられることじゃ。
しかし折悪しく、数日前にお殿様より布告された新しい御法度があっての、このように定められておる...
一、一度フラッグに手を掛けた者がその命果てるまで、何人もそのフラッグゲットを邪魔立て、あるいは横取りしては相成らぬ。
これその者の名誉を守る為に他ならず。
一、これを犯した者は打ち首にて罰するなり。
...そうじゃ、夏之介は命を落としておらぬのじゃから、とっし伊衛門の横取り、ということになってしまうんじゃ...
「とっし伊衛門...やってしもうたか...」
「侍の名誉である切腹ではのうて、打ち首とは...」
とっし伊衛門は青ざめた。
みなの憐れみの眼差しが、一瞬にして天から奈落へと落とした。
とっし伊衛門は憤った。
「なんでじゃああ!!なんでこげなことになるんじゃあああ!!!
ようやっとわしが手柄を上げたというに、この顛末はねえんでねえか?!」
「御法度のこと、誰かはわかってたんでねえのか?!
わかってて、わしが手打ちになればいいと思うて言わなんだのでねえのか?!」
「いっつも日頃からわしのこと、からこうておったもんな!
『とっし伊衛門打ち首ウケルwww』とか、『晒し首の河原なう 形相ヤバスwww』とか、ついーとするつもりじゃろ!!」
またあろうことか、友の夏之介に向かっても
「夏之介、おめえもおめえじゃ!生きておるなら生きておると、なぜ言わねえだか?!」
「ま、待ってくれ、とっし伊衛門、わしもあの時はとてもじゃねえが声が出せねえ状態だったし、ご法度のことも考え及ばんかっ...」
「うるせえうるせえ!!...そうか...おめえ、わしのこと、本当は友達ともなんとも思ってねえんじゃろ?
いっつもからかわれてばかりのわしを、見下しておったんじゃろ?!!」
今まで腹の中で燻らせておった思いが、とうとうとっし伊衛門から溢れ出たんじゃな。
しかたあるまい、自分が打ち首になるんじゃ、死ぬるんじゃ。
そんな時は人間どうしても、自分本位の本音が出るというもんじゃて。
村のみんな、そして夏之介の心の内を知る由もないほどになあ。
斯くしてとっし伊衛門はお縄と相成った。
いくら村の人気者とはいえ、禁を犯したものを隠し立てするわけにはいかんからのう。
お沙汰が出るまで、とっし伊衛門は牢屋に幽閉されることになった...
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とっし伊衛門、どうなってしまうんでしょう?!
爺さまの話、まだまだ長くなりそうなので、続きはまた今度...
ここまでお付き合いありがとうございます♪ヾ(´ω`)ノ